過去三年(2014~2016年)の通算勝利数トップ10を紹介します。
過去三年での通算勝利数が30勝を超えたのは11人。
トップは36勝を挙げた石川歩(ロッテ)と大谷翔平(日本ハム)の二人。
石川歩の2014~2016年の勝利数推移は、10勝・12勝・14勝。2014年は新人ながら二桁勝利を挙げ、見事に新人王に輝きました。2015年は"二年目のジンクス"をものともせずに前年を上回る12勝。2016年は更に成績を上げ、エース級の安定感で自己最多の14勝を挙げました。
大谷の2014~2016年の勝利数推移は、11勝・15勝(最多勝)・10勝。プロ入り二年目の2014年には自身初の二桁勝利となる11勝をマーク。2015年は自己最多の15勝で初タイトルとなる最多勝を獲得しました。2016年は、自身のシーズン最終登板で9回1安打15奪三振という圧巻の投球で完封勝利を挙げ、チームのリーグ優勝を決めるとともに3年連続二桁勝利を記録しました。
三位は、楽天のエース・則本昂大(楽天)の35勝。
2014~2016年の勝利数推移は、14勝・10勝・11勝。入団から4年連続で二桁勝利を記録している則本ですが、過去三年はいずれも二桁敗戦を記録しており、エースとしてはチームに貯金を作る働きが求められます。
四位は、来日7年目のシーズンを終えたメッセンジャー(阪神)の34勝。
勝利数推移は、13勝(最多勝)・9勝・12勝。2014年は自身初の最多勝を獲得。2015年は惜しくも10勝に届かず連続二桁勝利は4年で途切れてしまいましたが、2016年は2年ぶりの二桁勝利となる12勝を記録し健在ぶりをアピールしました。
五位は、涌井秀章(ロッテ)の33勝。
勝利数推移は、8勝・15勝(最多勝)・10勝。西武在籍時晩年は全盛期のような投球が見られずリリーフにまわるなど試行錯誤の年が続いていましたが、ロッテ移籍後の2014年に自身3年ぶりの規定投球回に到達し復活の兆しを見せると、2015年はシーズン最終戦に延長10回を投げ勝利投手となり自身3度目の最多勝に輝き完全復活を果たしました。2016年も10勝を挙げ、安定した投球でチームになくてはならない存在となっています。
六位以降にも、3年連続二桁勝利を継続中の西勇輝(オリックス)や、巨人のエース・菅野智之(巨人)、現役最多11度の二桁勝利を記録している石川雅規(ヤクルト)がランクイン。2014年は沢村賞を獲得しながら過去二年は不本意な投球が続いている金子千尋(オリックス)、ソフトバンクの若きエースへと成長を続けている武田翔太(ソフトバンク)もトップ10入りを果たしました。